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アメリカ合衆国ビザ取得体験記

2003年5月現在、日本人がアメリカに観光以外の目的で入国する場合はビザが必要になります。ここでは私のjビザ取得体験についてご紹介します。ちなみに私は「女性・独身・給料は全額日本の政府系団体から支払われる」の場合に相当します。アメリカのビザ発給制度はここ1年で何度も変更されており、2004年からまた制度が変わるということが2003年5月にテレビで報道されました。これから申請なさる方は、国務省のvisa servicesdestination usa に載っている最新情報を必ず確認して下さい。また、研究留学ネットにはビザ申請の基本情報に加えて数多くの体験談が載っているのでとても参考になります。

J1ビザ更新(フランス・パリ大使館へ本人出頭申請)
2003年4月28日申請・29日発給、5月16日再入国

注:2003年8月1日よりフランスでも日本と同様の面接が実施されていますが、16歳以下または60歳以上の方、もしくは以前のビザの期限が切れて1年以内に同じクラスのビザを申請する方は、郵送または direct visa processing で申請することができるそうです。これは一時的な措置とのことなので、最新情報は在パリ米国大使館領事部の非移民ビザのページでご確認下さい。

このレポートの概要を研究留学ネットに投稿したところ、2003年6月2日に what's new に掲載して頂きました(その後ビザの更新体験談のページに移動)。ここでは手続き毎に詳しく書いたので文章がかなり長くなっています。次の項目リストから各項目へジャンプしますので適宜ご利用下さい。

要約

経緯

2003年4月末から学会参加の為にパリへ行くことになったのですが、3月末でビザステッカーの有効期限が切れることがわかっていました。折しも2月はイラクに戦争を仕掛けようとする不穏な時期。しかも1月末からSEVISが導入されたばかりと、ビザ申請の時間がかかりそうな要素が目白押し。昨年12月に帰国した同僚の中国人大学院生がFビザ申請で3ヶ月以上もかかってしまったり(2001年までは1ヶ月で取得できたらしい)、同じ学科のインド人ポスドクがカナダでJビザを更新したら奥さんだけ即日発給されて本人は2ヶ月間カナダで足止めされたり…。ついにはボスからビザ申請を慎重にするように、と言われるほどの状況でした。

大学のInternational Faculty & Staff Affairs (IFSA) は母国での申請を一番勧め、そうでなければメキシコでの申請を勧めましたが(カナダの方がずっと近いのになんで?)、学会前に万が一発給されかったら…と考えると不安になりました。2月半ばに在大阪神戸米国総領事館査証課にFaxで問い合わせたところ、審査には最低3週間かかるという返事でした。そこで、学会中にパリで申請する方法について調べてみることにしました。

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申請方法の確認

在パリ米国大使館領事部の非移民ビザのページを調べてみると、基本的にビザ申請は郵送受付のみとなっています2003年8月以降、日本と同様の面接形式になっています。しかし、隅から隅までよく見てみると、面接が必要でない場合の申請方法のページDirect Visa Processing Available Only French Nationals and Legal Permanent Residents of France (10-Year Carte de Resident) may apply for their visa by mail or use Direct Visa Processing provided they are...という一文が載っていました。これは平日午前中にパリの領事部で直接申請すると、翌営業日午後3時にビザ付パスポートを直接受け取ることができ、もし書類不備があったり面接が必要な場合もその時に知らせてくれるというものです。ただし、F,J,Mビザの場合はフランス国民に限られていました(H,L,O,P,Qビザの場合は国籍制限無し)。そこで、学会でパリを訪れる日本国籍の者がDirect Visa ProcessingでJビザを申請できるか?とFaxで問い合わせたところ、「例外的に申請を許可するので、フランス入国1週間前に再度連絡するように」という返事をいただきました。

出発8日前に再度Faxで連絡を取ったところ、フランス入国時の安全確保の為に到着便名と到着予定時刻を知らせるよう要求されました。この時は意味がよく分からなかったのですが、出発当日に大使館の保安部から直接自宅へ電話があり、「空港もしくはホテルから領事部への道中で安全確保の為の手助けが要るか?」と問われたので驚きました。必要ないと思ったので断りましたが、不慣れな土地で道に迷ったりスリに遭ったりしないようにする為の措置かもしれません(ご存じのようにパリをはじめ欧州の都会はスリ・置き引きが日常茶飯事です。滞在中に知り合いの先生がオペラ座付近で子供の集団スリに遭いましたが、幸い上着などに貴重品を入れていなかったため、難を逃れられました)。

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フランス入国・ Mandat-Compte の購入

フランスの入国審査はあっという間だったで驚きました。出入国スタンプも無しで、事前に名前・国籍・パスポート番号・入国目的を書いた小さな紙を提出するだけです。荷物検査でついパソコンを鞄からだそうとして、必要ないと止められてしまいました。(アメリカでの厳しい荷物チェックが身に付いてしまっているなぁ…。)

ビザ申請費用100ユーロは Mandat-Compteという日本の郵便振替と同様の方法で支払います。郵便局La Poste(日・祝日は休み)ならばどこでも支払えますが、行った窓口の人がたまたまフランス語しか話さなかったので、要件を書いたメモと英語混じりの片言フランス語でなんとか乗り切りました。窓口で振替用紙を渡してくれるので、次の内容を記入します。

100のフランス語綴りが分からなくて空欄にしたまま出したところ、代わりに記入してくれました。手数料は無く100ユーロちょうどを現金で支払うと、機械処理した後のカーボンコピーが領収証となり、これを申請書類に添えます。

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領事部で直接申請

在仏米国大使館領事部はパリ市のど真ん中、 Concorde 広場の北東向かいなので交通の便はとても良いです(大使館本館は北西向かいの別建物なのでご注意を)。申請窓口は領事部ビルの裏手に回りますが、通りの入口に柵があり見張りが立っているのですぐに分かります。受付時間は平日午前中の9時半から11時半の2時間だけです。到着したときは9時15分頃だったにもかかわらず、既に30人ぐらい並んで待っていました。早く済ませたい人は行列の先頭を狙って8時〜8時半ぐらいから待った方がいいかもしれません。

Concorde Concorde 広場の北辺部。奥の大通りが Rivoli 通りで、左方向はシャンゼリゼ、右方向はルーブル美術館へと通じています。ここから右方向にすぐ米国大使館領事部があります。

米国大使館領事部手前の大通りは同じく Rue de Rivoli 。向かって左側が領事部の建物で、柵で半分封鎖されている支道が Rue de Mondovi です。この支道を奥へ50m程入るとビザ申請窓口があります。

受付窓口は建物の外壁に設けられています。すぐ側に警備員がガラス張りのボックス内で控えていて、時々行列を整理したりしていました。窓口には仏英バイリンガルの担当者が2人いて、申請者は警備員の指示に従って2グループずつ受付窓口へ向かいます。領事部の建物の中に入らない為か、鞄類を持ったまま窓口に近づいてもたいていは大丈夫でした。ただし、スーツケースや登山リュックのような巨大な鞄を抱えていたグループは、警備員の近くに荷物を置いてから窓口へ向かわされていました。天気が悪いときも同様かどうかは分かりませんが、寒い日や雨の日に外で1,2時間も待つのは厳しいだろうから、備えが必要でしょう。

受付に向かったらガラス窓の下の隙間から書類一式を滑り込ませて提出します。案の定、担当者が日本国パスポートを見て怪訝な顔をしたので、書類に添えていた領事部からのFaxコピーを読んでもらい、特例受付であることを納得してもらいました。担当者は「フランスに住んでいないのだね?」と再確認した後、すぐ側にある SEVIS 端末で登録をチェックしました。私の登録が確認できたようで、 DS-2019 に何か書き込んだ後、整理券を添えて書類一式を輪ゴムで束ねて申請書類の山に積みました。整理券の半券を渡してくれて、「この券を持って明日午後3時に来るように」という指示で申請は終了。受付にかかった時間は正味5分間ぐらいでした。書類に不備のないフランス人ならば一人当たり2、3分ぐらいです。また、前に並んでいたアジア系女性は受付を断られていました。F,J,Mビザの場合は直接申請はフランスのパスポートを持つ人のみ、という原則が適用されてしまったようです。

提出書類は必要最低限で、不要なものはその場で返却されました。内容は次の通りですが、日本での申請時よりも提出書類が少ないことに驚きました。もっとも、旧 IAP-66 はアメリカ再入国時に必要になるかもしれません。

提出書類

領事部サイトの指示どおり。英語版Formも同サイトからダウンロード可能。

提出不要だった書類

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ビザ発給

翌日、ちょうど午後3時に着いたら既に30人ぐらい並んでいました。担当官は一人だけでしたが、手渡すだけなので待ち時間は20分ぐらいですみました。数人前の女性が発給されなかったらしく担当官に長々と訴えていましたが、応対しつつ次の人を呼び手渡し作業を進めていました。引換券を渡すと束の中から探し出して、新ビザ付パスポートと新たにパリ領事のサインが入った DS-2019 を渡してくれました。日本で申請した時では DS-2019 は封筒に入れてパスポートにホチキス止めされていましたが、パリでは縦2つ折りにしてパスポートに挟んでいるだけでした。注意などは一切言われず、あっさりと新しいビザステッカーを手にすることができました。

ちなみに、京都やアメリカによくある碁盤目状道路に慣れていると、パリ市内のクモの巣状道路は迷いやすいかもしれません。五叉路、六叉路はざらにあります。交差点角の建物には必ず道路名の標識があるので、道を尋ねるときは方向だけでなく道路名も併せて教えてもらうか、地図に印を付けてもらうと良いかもしれません。

交叉点1交叉点2 ご覧のように、多くの道が交差していると交差点の角が直角より小さくなってきます。ホテルに一番近い郵便局を尋ねたところ、「左方向に行って一つ目の角を左に曲がるとあるよ」と教えてもらいました。しかしその角に行ってみると、左に曲がる道が3本もあってさっそく道に迷うはめに。(笑) 幸い、地下鉄出入口のそばに街路地図を見つけたので郵便局を探し当てることができました。

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アメリカへ再入国

5月半ばにデトロイトから再入国しましたが、 Visitors 窓口の入国審査官は新しい DS-2019 に戸惑う様子でした。結局、ペーパーワークが要るからという理由で Special process の窓口へまわされました(この窓口はほとんど並んでいなかったので最初からここに来ればよかった…)。 Special process の入国審査官は日本語もできて、半分以上は日本語でやりとりしました。手渡したのは飛行機の中で渡された I-94 と税関申告書、新しい DS-2019 と古い I-66 、新旧のビザステッカー付パスポートです。書類と端末画面を照らし合わせながら情報を入力した後、パスポートに着いていた古い I-94 の半券を外して新しいI-94の半券をホチキス止めし、新しいビザステッカーに入国スタンプを押して手続き終了。時間にしたら5分程度ですみました。古い I-66 はノーチェックだったし、封筒に入っていない DS-2019 でもフランス発行のビザステッカーでも全く問題ありませんでした。

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参照したサイト

また、私と同じ長期在外若手研究員であるフランス在住の方々から、郵便局やお店などでの英語の通用度や滞在地周辺の治安などについて有益なアドバイスを頂きました。出国まで無事だったのもこのアドバイスのお陰です。深く感謝いたします。

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