I-57沿い80マイル地点付近にある Rend Lake の湖畔に、何故かぽつんとあった柿の木。この写真だけなら日本の風景と言っても通用するかも？ ちなみにここの休憩所で Shawnee National Forest の観光地図をもらい、目的地までの道順を教えてもらいました。しかし観光地への道案内看板は文字が小さい上に茶色と目立たないので見逃してしまい、道を間違えて大回りをする羽目に…我ながら間抜けだなぁ。
今回の目的地の一つ、 The Garden of the Gods 内の Camel Rocks です。 “the Gods” と複数形であることから、ここがインディアンの聖地であったことが伺えますが、今では USDA Forest Service の管理の下、すっかり観光地となっているようです。立て看板の説明によると、3億2千万年前は海の底で泥土が交互に堆積し、地殻が隆起して風雨にさらされた為にこのような形になったのだとか。下の写真にあるように、まるで木の年輪のような溝が岩に穿たれています。 Shawnee 内には他にも珍しい形の岩が集まっている所がいくつかあるようです。
Camel Rocks は駐車場から歩いてすぐなので、老若男女が揃った観光客で賑やかでした。岩の上が比較的平らなので登りやすく、色とりどりの広葉樹林が見渡す限り広がる大パノラマが楽しめます。しかし要注意！ ここの岩場は注意書きの看板があるだけで、落下防止の柵などは一切ありません。岩の表面は結構滑らかなので、登ってみたい方は運動靴必須でしょう。写真の一家も2人の子供それぞれに親が付き添って、崖下に落ちないよう気を払っていました。
The Garden of the Gods 内には Camel Rocks を起点としたトレイルコースがいくつかあり、その内の一つを2時間ぐらい歩いてみました。トレッキング用の地図は、駐車場で係員が配っています。山と言うよりはむしろ丘が連なっているので、ほとんどは起伏が小さくとても楽なコースです。その途中でなんと馬に乗ったハイカー4人＋犬一匹に遭遇！ 実はコースの一部が River to River Trail というオハイオ川からミシシッピ川まで横断する長距離トレッキングコースと重なっていて、馬やマウンテンバイクによるハイキングもできるようになっていたのです。下の写真のおじさんはカメラを構える私に気さくに手を振ってくれました。
国立公園内には馬をつないでおく専用の場所が設けてあるところが多く、自分で馬を飼っている人は牽引車に馬を乗せて車で公園まで連れてきます。さすが、アメリカ中西部らしいですね。
帰りがけにI-57を挟んで西側にある Alto Pass という町のワイナリー、 Alto Vineyards に寄ってきました。実は Champaign 北西部に支店があってワインの試飲と購入はできるのですが、美味しいワインの基であるブドウ畑を見てみたかったのですね。訪れてみたら店舗部分は Champaign と同じぐらいの小さな平屋で見逃してしまいそうですが、ブドウ畑は見渡す限り広がっていました。5月〜9月の夏季は畑の中の広場でしばしばイベントをするのだそうです。車を運転しなければならなかったのですが、誘惑に負けてほんのちょっとだけ試飲してしまい、好みの辛口を赤白各1本ずつ選んで買って帰りました。
